秋の七草と聞いて、七つの花の名前をすぐに思い浮かべることができますか?
お正月が明けてからの春の七草と比べると、馴染みが薄いと感じる人も少なくはないかもしれませんね。
秋の七草は秋の野原に咲く花たちで、まとまって咲いていたり、ひっそり咲いていたりします。
今回はそんな秋の七草について、意味や由来、花言葉や覚え方についてまとめてみました。
目次
1. 秋の七草の意味や由来は?
食べることで無病息災を願う春の七草に対して、秋の七草の意味は食べることではなく、見てその趣を味わうこと、愛でることです。
春の七草の頃は寒さも厳しく食べ物も乏しいので、栄養をとることが七草の意味だとされてているのに対して、秋の七草は目で見て楽しむ他、薬用など実用的なことに使われています。
例えば葛(くず)は「葛根湯」として風邪の時に用いられたり、桔梗は咳止めとして効果があるとされています。
そして秋の七草の由来についてですが、奈良時代の歌人、山上憶良が万葉集で、秋の花として7つを選んで歌に詠んだことが由来だと言われています。
秋の七草が歌われた歌は、その後も様々な人たちから共感を呼び、今も愛されています。
2. 秋の七草の花言葉は?
秋の七草のそれぞれの花言葉は何なのでしょう?
簡単にまとめてみました。
・萩【はぎ】→内気。思案。想い。柔軟な精神。前向きな恋
・尾花【おばな】(すすきの別称)→生命力。精力。活力。隠退。悔いなき青春
・葛【くず】→活力。根気。努力。芯の強さ。治療。恋のため息
・撫子【なでしこ】→純愛。無邪気。才能。大胆。いつも愛して
・女郎花【おみなえし】→美人。はかない恋。親切。はかない恋。約束を守る
・藤袴【 ふじばかま】→遅延。躊躇。思いやり。優しい思い出
・桔梗【ききょう】→清楚。気品。変わらぬ愛。優しい温かさ
以上が秋の七草の花言葉になります。
それぞれ素敵な花言葉を持っていることがわかります。
花言葉を知ると、その花がますます好きになり、身近に感じることができますね。
3. 秋の七草の覚え方は?
さて、由来や花言葉がわかったところで、肝心の秋の七草の覚え方について2つの方法をご紹介したいと思います。
意外とその背景的なものは理解していても、いざ7つの花の名前を言おうと思うと全部は出て来ないという人も少なくはありません。
これからご紹介させて頂く方法ならすんなり簡単に覚えられると思いますので、ぜひ活用してみてください。
①リズムで覚える
「5・7・5・7」のリズムで覚えると覚えやすいです。
5→ ハギとキキョウをセットでハギキキョウ
7→クズとフジバカマをセットでクズフジバカマ
5→オミナエシ
7→オバナとナデシコをセットでオバナナデシコ
「ハギキキョウ、クズフジバカマ、オミナエシ、オバナナデシコ」
このように覚えるとリズムに乗りやすく覚えやすいです。
②頭文字で覚える
それぞれの花の名前の頭文字を取ると、次のような言葉が出来上がります。
【おすきなふくは】(お好きな服は?)
以下、先頭の文字を縦に読みます。
↓
オミナエシ
ススキ
キキョウ
ナデシコ
フジバカマ
クズ
ハギ
【はすきーなおふくろ】(ハスキーなお袋)
以下、先頭の文字を縦に読みます。
↓
ハギ
ススキ
キキョウ
ナデシコ
オミナエシ
フジバカマ
クズ
少し難しいかもしませんが、秋の七草の覚え方としては以上の2つが代表的なものになります。
覚えにくいと感じるのであれば、頭文字を別の言葉に並べ替えたり、頭文字以外の文字で語呂合わせするなど、自分なりに工夫してみるのも良いかもしれません。
4. おわりに
いかがだったでしょうか。
秋の七草の意味や由来、花言葉や覚え方についてまとめました。
春の七草に比べてあまり馴染みがなく、記憶にも残りにくい秋の七草ですが、こうして意味や由来、花言葉や覚え方を知るととても身近に感じられますよね。
ぜひお庭や道端、野原などで見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。