白露(はくろ)は季節を表す用語ではありますが、夏至や冬至といった世間でなじみがあるものではないので、具体的にいつなのか、その意味や由来、そしてその頃の旬なもの分かっている人は少ないでしょう。
そこで、今回はこの白露についてご紹介していきます。
目次
1. 白露の意味とは?
白露は二十四節気(にじゅうしせっき)という暦の1つで夏の時期を表す名称の1つです。
二十四節気とは1年を24の時期に区切る考え方です。
白露は二十四節気の1番目の立春からはじまって15番目になります。
ちなみに14番目は処暑(処暑)、16番目は秋分(秋分)といいます。
白露とは夜中に気温が下がり大気中の水分が草花に露となって宿り、それが白く光って見えるころ、という意味です。
日中の気温はまだ高めですが、朝夕は気温が下がり涼しくなって、だんだんと秋の気配が感じられる頃です。
2. 白露の時期はいつ?
白露は毎年9月7日か8日になります。
2022年は9月8日が白露になります。
この次の二十四節気は、9月23日「秋分(しゅうぶん)」です。
白露の期間を指す場合は、秋分の前日までで9月8日~22日となります。
この時期は日中はまだ残暑が続きますが朝晩は冷えるようになり、秋雨前線で雨が続くこともあります。
雨になる日は一気に冷えることもあり、肌掛けや上着が必要なことも多いのでは?
また、台風が接近・上陸する時期でもあります。
3. 白露はどんな季節かな?
白露の季節(七十二候)はさらに3つに細かく分けられます。
初候 草露白(くさのつゆしろし)
草花の上に降りてきた朝露が、白く光って見える頃です。
次候 鶺鴒鳴(せきれいなく)
セキレイが鳴く頃です。
実際にはセキレイは一年中「チチチ」と鳴いていますが、秋を代表する小鳥としてセキレイが選ばれています。
末候 玄鳥去(つばめさる)
春に日本にやってきたツバメが、子育てを終え南へ帰っていく頃です。
ツバメは外気温に関係なく、日照時間の長さを感知して渡りを開始するので、年による渡りの時期のぶれが少ないといわれています。
4. おわりに
いかがだったでしょうか
白露はこのように、9月上旬から下旬の秋の訪れを感じさせる頃を表す語句ですが、
朝方草に露がつき始める時期であり、セキレイが鳴き始め、ツバメが南に去っていく時期でもあります。
また、秋の長雨や台風の季節でもあるので十分注意しましょう。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。