立冬の意味や由来は?時期はいつ?食べ物は?

出典元:tv-tokyo.co.jp

二十四節気のひとつである立冬。

暦の上ではこの日から冬とされますが、11月の初旬の立冬の頃はどちらかというと秋が深まりつつある季節ですよね。

そんな立冬ですが、どんな意味があるのでしょうか。

また、由来は何なのでしょう?

また立冬の時期は具体的にはいつのことを指すのか、そして立冬に食べると良い食べ物は何があるのかについてもまとめました。

ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。

スポンサーリンク

1.立冬の意味や由来は?

それではまず、立冬の意味や由来について見ていきましょう。

よく勘違いされている人がいるのですが、実は立冬は「きょうから冬です!」という意味ではないんです。

出典元:yamap.com

正しくは冬の気配が初めて現れてくる日のことを指し、江戸時代の暦便覧というものにある記述を見るとこんなふうに書いてあります。

「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也」

言うなれば「これからだんだん冬らしくなって寒くなりますよ」という意味です。

また、立冬の由来は中国から伝わった季節の分け方である二十四節気です。

二十四節気とは太陽の高さを元に季節を24個に分けたものを指します。

この二十四節気の立冬から暦の上では冬ということになり、立春からは春ということになるのです。

2.立冬の時期はいつ?

さて、それでは立冬の時期はいつなのでしょうか?

立冬の日にちについては毎年11月7日頃を指します。

また立冬は日にちだけでなく時期のことも指す場合もあり、二十四節気のうちの立冬の次の順番である「小雪」までの期間とされています。

小雪は11月22日頃なので、立冬の時期は11月7日頃から22日頃までということになりますね。

出典元:muse-park.com

暦の上では冬ですが、体感としては秋がどんどん深まっていき冬に近づいていくという頃かなと思います。

昼間は秋深しという気温を感じる頃ですが、朝晩、特に早朝の気温は冬を思わせるような寒さなのが立冬の時期の気候の特徴とも言えます。

3.立冬の食べ物は?

冬の気配が現れ始める立冬ですが、何か食べた方が良い食べ物はあるのでしょうか?

よく、冬至にはかぼちゃを食べるのが良いと言われていますよね。

同じように立冬にもそういった食べ物が存在するのでしょうか?

実は立冬には取り立てて「この日にはこれを食べた方がいい!」という食べ物はないんです。

しかし、冬瓜(とうがん)やあられ、煎餅、鍋などが立冬の日にはよく食べられているようです。

ひとつずつ説明していきますね。

まず冬瓜ですが、冬瓜は文字で書くと「冬の瓜」と書きますよね。

このことなら、冬瓜は冬の食べ物のような印象を受けますが、実はそうではなく、夏の野菜であることをご存知でしたか?

出典元:ja-group.jp

なぜ冬瓜という名前がついたかというと、諸説ありますが、有力なのが瓜は瓜でも「冬までもつ」瓜であるというのがその理由のようです。

長期間保存できる野菜なのですね。

さらにこの冬瓜はビタミンが豊富との事。

立冬の頃は寒さで風邪をひいたり体調を崩しがちな時期なので、そういったビタミンを補給できる野菜をとるのは良いことですよね。

次に、あられや煎餅ですが、現代では立冬の日は「あられ・おせんべいの日」となっています。

1985年に全国米菓工業組合によって作られた日ですが、この日は「鍋の日」でもあります。

ヤマキという会社が11月7日を語呂合わせで「いい鍋」から鍋の日としました。

あられや煎餅はとれたばかりの新米をあられや線にして食べて欲しいという思いが込められているようです。

そして鍋の日の頃は気温も下がり始め、夜は寒さも感じることがあるため、鍋を食べるにはぴったりの季節ですよね。

出典元:ichibiki.co.jp

ちなみに、中国では立冬は大切な日とされており、冬の寒さに備えて滋養をつけるべく羊や鶏の肉、魚などを食べる習慣があるようです。

また中国では寒さで耳が落ちるのを防ぐため餃子を食べる習慣もあるとの事。

餃子は耳に形が似ているので、食べることでお祈りをするという意味があるようですよ。

4.おわりに

11月7日頃、そしてそこから22日頃までの期間も指す立冬の意味や由来、食べ物についてまとめました。

冬らしく、寒くなってくる季節に体調を崩さないような食べ物を食べて、寒さに負けない体を作っていけたらいいですね。

スポンサーリンク

スポンサーリンク