新しい年を迎える準備として、いろいろなことがありますが、玄関や門などに門松を飾るという人も多いかと思います。
門松といえば、松などを使って作られた飾りのことですよね。
しかし、門松を飾るにあたって、いつからいつまで飾ればいいのかはよく分からないという人もいるでしょう。
そこで今回は、門松について調べましたのでご紹介していきたいと思います。
目次
1. 門松の意味や由来は?
それでは早速、門松の意味や由来について見ていきましょう。
門松は、年神様が迷わずに来て下さるようにという思いから「目印」とされています。
年神様とは、お正月に来てくれる神様のことで、その年一年間、家を守ってくれる神様だと言われています。
門松の意味は、その年神様をお迎えする準備ができたというお知らせなのです。
そんな年神様へのお知らせの意味として飾られる門松ですが、元々木には神が宿るとされてきたことに由来します。
松は「祀る」(まつる)という言葉にも繋がるため、縁起が良い木とされてきたのです。
2. 門松はいつからいつまで飾る?
さて、年神様を迎えるための門松ですが、いつからいつまで飾れば良いのでしょうか?
早いところでは12月中旬から飾り始めるというところもあるようですね。
しかし一般的には門松は12月28日から飾るところが多いようです。
ただし29日は「二重苦」などを連想され、31日はお通夜と同じ一日飾りとなるので避けるようにしましょう。
次に、いつからいつまでの「いつまで」に関してですが、1月7日までの「松の内」までが良いとされています。
松の内とは、年神様がいる期間のことです。
この期間は門松を飾っておく期間とされていますが、地域によっては1月15日の小正月まで飾るというところもあるようです。
3. 門松の飾り方や並べ方は?
それでは次に、門松の正しい飾り方や並べ方をご紹介します。
一般的に2つで1組とされる門松ですが、実は2つとも同じものではなく、雄松と雌松があるのをご存知でしたか?
雄松の方はクロマツで作るのですが、表面が黒っぽいのが特徴で、葉は堅く、色味は濃い緑色です。
一方雌松に使われるのはアカマツで、葉が細く柔らかいのが特徴です。
門松の飾り方は、雄松を向かって左側に、雌松を右側に飾るようにしましょう。
雄松と雌松は見分けが難しいので葉ボタンの色で区別されることも多いようです。
白が雄松で向かって左側に飾り、赤が雌松で右側に飾られます。
尚、最近ではそういった決まりも簡略化されてきており、いまは2つとも雄松という場合も増えてきす。
そういった場合の飾り方は左右は気にしなくても大丈夫です。
4. 門松の処分の方法は?
それでは次に、門松の処分の方法についても見ていきましょう。
門松の処分の方法は、小正月(1月15日)に行われる左義長で燃やすのが良いとされています。
左義長は地域によっては「どんど焼き」「どんどん焼き」などと呼ばれてます。
左義長がないところや、機会を逃してしまった場合には、庭で燃やす方法もあります。
庭を塩や酒で清めてから燃やすのですが、最近の住宅環境で庭で燃やすのは難しいというところも多いかと思いますので、その場合は燃えるゴミに出す方法もあります。
ゴミに出す場合は、まず塩できちんと清めてから新聞紙などに門松を包み、他の生活ゴミと混ぜないで門松や正月飾りだけを袋に入れるようにしましょう。
5. おわりに
いかがだったでしょうか。
その家の1年を守ってくれるとされている年神様をきちんとお迎えするために、門松を飾るのですね。
これからのお正月は、こうしたことを少し意識するだけでもかなり違ったものになってくることと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。