小満は季節を表す用語ではありますが、立春や秋分といった世間でなじみがあるものではないので、具体的にいつなのか、その意味や由来、そしてその頃の旬なもの分かっている人は少ないでしょう。
そこで、今回はこの小満にまつわる様々な事柄を調べて紹介していきます。
目次
1. 小満の意味とは?
小満は二十四節気(にじゅうしせっき)という暦の1つで夏の時期を表す名称の1つです。
二十四節気とは1年を24の時期に区切る考え方です。
小満は二十四節気の1番目の立春からはじまって8番目になります。
ちなみに7番目は立夏(りっか)、9番目は芒種(ぼうしゅ)といいます。
小満は、中国の戦国時代由来の言葉で「万物が満ちあふれ草木が繁る」という意味があります。
昨年秋に種をまいた麦などの穂が付く頃で少し安心した(少し満足)という意味です。
また、草木や作物が実っているが、まだ収穫までは少しあり、あと少しで収穫できる(満たされる)ということで小満、という説もあります。
2. 小満の時期はいつ?
小満は毎年5月20日か21日になります。
2021年は5月21日が小満になります。
この次の二十四節気は、6月5日「芒種(ぼうしゅ)」です。
この時期は、ようやく気温も高くなり作物や草木がすくすくと盛んに育つ時期
で、夏のように暑い日もあれば梅雨のように雨が続くこともあります。
3. 小満はどんな季節かな?
小満の季節(七十二候)はさらに3つに細かく分けられます。
初候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
絹糸を生む出す蚕が桑の葉を盛んに食べだす時期です。
次候 紅花栄(べにばなさかう)
古くから染料や口紅として重宝された紅花が鮮やかに咲き誇る時期です。
末候 麦秋至(むぎのときいたる)
みずみずしく青く光る麦の穂が実ってきては畑にさわやかな風を匂わせる時期です。
4. おわりに
いかがだったでしょうか
小満はこのように、5月下旬から6月初めの
陽気がよくなり草木の成長が勢いを増す頃で、
夏が近づいてくる気配を十分に感じる時期です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。