冬は気温が下がり人肌が恋しくなる切なさがあります。
木枯らしが吹きはじめ、やがて冷たい風に乗り雪が降って来ます。
寒さと寂しさの中で、身も心も凍えてしまう夜。そんな時に聴きたくなるような都はるみの歌をご紹介します。
目次
1. 北の宿から
作詞:阿久悠
作曲:小林亜星
1975年12月に発売された都はるみのシングルです。
この歌はいなくなってしまった男性に、女心の未練を感じる切ない唄です。
「北の宿から」は140万枚超の売り上げを記録し、都はるみにとっては、「アンコ椿は恋の花」、「涙の連絡船」に続いて3曲目のミリオンセラーとなりました。
この曲で1975年と1976年のNHK紅白歌合戦を歌い上げました。
また1976年の日本レコード大賞と日本有線大賞を受賞しました。
作曲はCMソングやアニソンの天才といわれた小林亜星です。
小林亜星にとって、「北の宿から」の売り上げ枚数は自身最高だそうです。
2. 大阪しぐれ
作詞:吉岡治
作曲:市川昭介
1980年2月に発売された都はるみのシングルです。
また、同年大晦日のNHK紅白歌合戦で歌唱されました。
そしてその年の日本レコード大賞・新人賞・最優秀歌唱賞の三冠を総なめにしました。
恋に疲れた女性が、冷たい雨の中、新しい恋に踏み出したい思いを切々と歌った感じの曲です。
この曲には堂島など地名が多く入っており、大阪のご当地ソングとしても有名です。
3. 浪花恋しぐれ
作詞:たかたかし
作曲:岡千秋
1983年5月に発売された都はるみのシングルで岡千秋とのデュエット曲です。
この曲は、上方落語界で活躍した初代・桂春団治の破天荒な生き方とそれを陰で支えた妻との夫婦愛をテーマにした歌です。
都はるみと岡は本曲で、1983年のNHK紅白歌合戦に出場しました。
岡は都はるみの3歳下で歌手をめざして岡山県から上京したが目が出ず、作曲家や演奏者などをしていたが、この曲で念願のヒット演歌歌手になることができました。
4. 夫婦坂
作詞:星野哲郎
作曲:市川昭介
1984年9月発売された都はるみのシングル。
都はるみは同年末のNHK紅白歌合戦でこの曲の歌唱を最後に一時引退しました。
5. おんなの海峡
作詞:石本美由起
作曲:猪俣公章
1972年10月に発売された都はるみのシングルです。
また、同年暮のNHK紅白歌合戦で歌唱されました。
恋人と別れた傷心の女性がひとり夜の青函連絡船に乗って北海道へ旅に行く、というような情景が浮かんでくる切ない唄ですね。
無事に旅が終わって女性が立ち直ってくれるのを祈るばかりです。