春は出会いと別れの季節でもあります。
春は長かった冬を抜けて明るく暖かい気候がやってくる時です。
本記事では、吉田拓郎の春ソングをご紹介します。
明確な春という感じの曲はあまり多くないですが、春に聴くのにふさわしいメロディや歌詞の曲はたくさんあります。
目次
1. 結婚しようよ
作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎
1972年1月にリリースされたシングルレコードに収録された楽曲で、40万枚売り上げの大ヒットとなりました。
この「結婚しようよ」という曲は、それまで一般社会では反抗の歌とみられていたフォークソングのイメージを生活の歌に変えたのでした。
春のうきうきとした雰囲気の中で結婚のプロポーズをするという歌詞と、それを体現するような曲調は当時の常識を覆した斬新なものでした。
また、この曲は現在聞いても楽しく2008年には同名の映画がつくられ、吉田拓郎の楽曲が「結婚しようよ」を初め、全体に20曲以上採用されています。
そして吉田拓郎は、まさにこの歌詞のとおりに同年6月に長野県軽井沢の教会で、当時交際していた四谷佳子と結婚式を挙げました。
2. 春だったね
作詞:田口淑子
作曲:吉田拓郎
1972年7月にリリースされたアルバム「元気です」に収録されていた楽曲です。
「僕を忘れた頃に君を忘れられない~」で始まる軽快な曲です。
この楽曲は吉田拓郎自身も気に入っていると見られ、その後のコンサートやアルバムでも度々演奏しています。
また作詞の田口淑子さんは、職業がわからずアマチュアともいわれており、当時、吉田拓郎が素人応募作品に曲をつけたともいわれていますが、現在彼女は芸能界から消え去っており謎の作詞家といわれています。
3. 春の風が吹いていたら
作詞:伊庭啓子
作曲:伊庭啓子
1973年6月にリリースされたアルバム「伽草子」に収録されていた楽曲です。
当時の妻である四角佳子(おけい)とデュエットしています。
吉田拓郎はその後、同じ楽曲を南沙織とのデュエットしています。
この楽曲は、吉田拓郎が作詞、作曲していない珍しい曲です。
伊庭啓子さんは、当時シガーソングライターでフォーク村のライブで歌っていました。
4. 襟裳岬
作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎
1974年1月にリリースされた森進一の29枚目のシングルレコードに吉田拓郎が楽曲提供したものです。
この曲は大ヒットして100万枚のレコード売上を記録しました。
森進一は本作で1974年の日本レコード大賞と日本歌謡大賞をダブル受賞。
さらに同年のNHK紅白歌合戦において大トリを務めました。
また、吉田拓郎も1974年12月に自己カバーしたシングルレコードをリリースしています。
5. 制服
作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎
1973年6月にリリースされたアルバム「伽草子」に収録されていた楽曲です。
春に集団就職で東京に着いた少女たちについて歌ったものです。
1970年頃までは集団就職が盛んでした。
都会に着いた無垢な彼女らが、都会で暮らす中でいろいろなことを感じ、経験していくことへ思いを巡らせた歌です。
彼女らの人生のスタートを祝福するものでもなく、心配したり、達観したり、どこか切ないような曲です。